こんにちはねこまたぎです。
本日サルベージしました物語は、地域猫の想い出話。
改めてここにまとめようとしてます。
宜しければお付き合いください。
初めましてのご挨拶はコチラですぞ~
ワルクロとジョニー
プロローグ
古い木造の謎の廃工場がある。
広い敷地は草ぼうぼう。
時折 黒塗りの車が数台。

謎の廃工業
夜
あやしい、秘密の集会があるらしい。
様々な顔ぶれが集う。
町内猫のしのぎを束ねる、
こいつが

ワルクロ。
そしてコイツ。

1番舎弟 片目のジョニー 。。。
毎朝、廃工場の門柱にガーゴイルのごときワルクロ。


「わるくろ~っ 今日の調子はどうだい??」
「んっ!だんなっ!! 良い天気ですねぇ!! 行ってらっしゃい♪」
通りすがりの猫好きおっさんにも 愛想良く大きな声でご挨拶。
ワルクロとジョニーのハナシ

今日も厳しい地域猫の掟に従い、凄みをきかす。
オレはワルクロ。

町内の営みも、この道何年たっただろうか…




「 車にはねられたんじゃないかって…あたし、心配したのよぉ~~!! 」
「 スンマセン、ちょいと野暮用がありまして 」
「 クロちゃん♪ いいかげん私と一緒にくらそうよぉー 」

「おくさん、ダッコも ちっと」
「舎弟が見てますんでひとつ」
なんとしても、自由を好み、
けして 人の家に上がらろうとしない。
自由な猫、ワルクロ。
ワルクロは 数年前から 廃工場を根城にしていた。
近所の奥さんに、時折ご飯をもらい暮らしを立てていた。

幼い頃のジョニー。
ある日、ワルクロが連れてきたという。
幼いはぐれ猫ジョニーの面倒を見るワルクロ。
野良の世界には、このようなコトもある。
ジョニーは立派に育った。
ワルクロとともに過ごし、
たくさんの事を教わったのだろう。
いつの日か身体の大きさも、凄みのきいた様子も、
すっかり受け継ぐ若いジョニー。

ジョニーの成長に満足したからか?
ワルクロは、姿を消した。

立派に成長したジョニーに、縄張りをゆずったのだと思う。
きっと、どこかで、

仔猫のめんどうを見ていると思いたい。
あとがき
廃工場の敷地。
ふとやってきて、ある時から仔猫を連れ歩くようになった黒猫。
人を信じているけれど、絶対ではない。
一定の距離を保つ地域猫でした。
賢く、気のイイ漢のハナシです。
草ぼうぼうの藪の中、建物の軒下や、屋根の上。
春先の暖かい日だまりや、真夏の木陰。
彼の暮らしぶりは 夢のように優しく 美しい映画のようでした。
私が知るワルクロの時間は、ある年の春頃から2年間ほど。
ワルクロの慣れた生き様からの想像になりますが、おそらく2~3歳。
人で言うところの、20代~30代。
人生の中で一番キラキラの年齢なんじゃないかな~♪
と思います。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
彼が現れてから数か月後、ジョニーが出現するのです。
すこし離れたところから、
「 えと、、その子は、あなたのお子さんですか? 」
尋ねてみたところ、
「 わかりませ~ん 」
とにゃーにゃー声で当然の答えが返ってきました。
それはそうだ(笑)
猫は、多排卵動物。
一度の出産で別の彼氏のコを産めたりしますから。。。。
母猫だって、どの彼氏の子か わかりっこないんです。
そんなこたー 猫にとってどうでもいいコトなんですよ。
ワルクロとジョニーのやさしく美しい暮らしが始まって約一年。
唐突に、姿をくらますワルクロです。
「 お前の アニキはどこへ行ったの? 」
ジョニーに尋ねてみました。
「 わかりませ~ん 」
立派に育ったジョニーが応えてくれました。
後に、数百メートルほど離れた公園で、とても似ている黒猫を見かけました。
ワルクロかもしれないし、そうでないかもしれないけれど、、、、、
ジョニーになわばりを譲ったのかな~。。。。
と、これもまた妄想してしまうねこまたぎです。
本日もおまたぎいただき感謝です♪
みにゃみにゃ様の健康と幸福を願って♪
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