想い出の地域猫【絵物語】黒猫〈ワルクロとジョニーのハナシ〉

作品の群れ

こんにちはねこまたぎです。

本日サルベージしました物語は、地域猫の想い出話。

改めてここにまとめようとしてます。

宜しければお付き合いください。

初めましてのご挨拶はコチラですぞ~

ワルクロとジョニー

プロローグ

古い木造の謎の廃工場がある。

広い敷地は草ぼうぼう。

時折 黒塗りの車が数台。

謎の廃工業

あやしい、秘密の集会があるらしい。

様々な顔ぶれが集う。

町内猫のしのぎを束ねる、

こいつが

ワルクロ。

そしてコイツ。

1番舎弟 片目のジョニー 。。。

毎朝、廃工場の門柱にガーゴイルのごときワルクロ。

「わるくろ~っ 今日の調子はどうだい??」

「んっ!だんなっ!! 良い天気ですねぇ!! 行ってらっしゃい♪」

通りすがりの猫好きおっさんにも 愛想良く大きな声でご挨拶。

ワルクロとジョニーのハナシ

今日も厳しい地域猫の掟に従い、凄みをきかす。

オレはワルクロ。

町内の営みも、この道何年たっただろうか…

「 車にはねられたんじゃないかって…あたし、心配したのよぉ~~!!  」

「 スンマセン、ちょいと野暮用がありまして  」

「 クロちゃん♪ いいかげん私と一緒にくらそうよぉー 」

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: warukuro-6.jpg

「おくさん、ダッコも ちっと」

「舎弟が見てますんでひとつ」

なんとしても、自由を好み、

けして 人の家に上がらろうとしない。

自由な猫、ワルクロ。

ワルクロは 数年前から 廃工場を根城にしていた。

近所の奥さんに、時折ご飯をもらい暮らしを立てていた。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: warukuro-7.jpg

幼い頃のジョニー。

ある日、ワルクロが連れてきたという。

幼いはぐれ猫ジョニーの面倒を見るワルクロ。

野良の世界には、このようなコトもある。

ジョニーは立派に育った。

ワルクロとともに過ごし、

たくさんの事を教わったのだろう。

いつの日か身体の大きさも、凄みのきいた様子も、

すっかり受け継ぐ若いジョニー。

ジョニーの成長に満足したからか?

ワルクロは、姿を消した。

立派に成長したジョニーに、縄張りをゆずったのだと思う。

きっと、どこかで、

仔猫のめんどうを見ていると思いたい。

あとがき

廃工場の敷地。

ふとやってきて、ある時から仔猫を連れ歩くようになった黒猫。

人を信じているけれど、絶対ではない。

一定の距離を保つ地域猫でした。

賢く、気のイイ漢のハナシです。

草ぼうぼうの藪の中、建物の軒下や、屋根の上。

春先の暖かい日だまりや、真夏の木陰。

彼の暮らしぶりは 夢のように優しく 美しい映画のようでした。

私が知るワルクロの時間は、ある年の春頃から2年間ほど。

ワルクロの慣れた生き様からの想像になりますが、おそらく2~3歳。

人で言うところの、20代~30代。

人生の中で一番キラキラの年齢なんじゃないかな~♪

と思います。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

彼が現れてから数か月後、ジョニーが出現するのです。

すこし離れたところから、

「 えと、、その子は、あなたのお子さんですか? 」

尋ねてみたところ、

「 わかりませ~ん 」

とにゃーにゃー声で当然の答えが返ってきました。

それはそうだ(笑)

猫は、多排卵動物。

一度の出産で別の彼氏のコを産めたりしますから。。。。

母猫だって、どの彼氏の子か わかりっこないんです。

そんなこたー 猫にとってどうでもいいコトなんですよ。

ワルクロとジョニーのやさしく美しい暮らしが始まって約一年。

唐突に、姿をくらますワルクロです。

「 お前の アニキはどこへ行ったの? 」

ジョニーに尋ねてみました。

「 わかりませ~ん 」

立派に育ったジョニーが応えてくれました。

後に、数百メートルほど離れた公園で、とても似ている黒猫を見かけました。

ワルクロかもしれないし、そうでないかもしれないけれど、、、、、

ジョニーになわばりを譲ったのかな~。。。。

と、これもまた妄想してしまうねこまたぎです。

本日もおまたぎいただき感謝です♪

みにゃみにゃ様の健康と幸福を願って♪

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