こんにちはねこまたぎです。
本日サルベージしました物語は、地域猫の想い出話。
改めてここにまとめようとしてます。
宜しければお付き合いください。
初めましてのご挨拶はコチラですぞ~
ワルクロとジョニー
プロローグ
古い木造の謎の廃工場がある。
広い敷地は草ぼうぼう。
時折 黒塗りの車が数台。
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謎の廃工業
夜
あやしい、秘密の集会があるらしい。
様々な顔ぶれが集う。
町内猫のしのぎを束ねる、
こいつが
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ワルクロ。
そしてコイツ。
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1番舎弟 片目のジョニー 。。。
毎朝、廃工場の門柱にガーゴイルのごときワルクロ。
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「わるくろ~っ 今日の調子はどうだい??」
「んっ!だんなっ!! 良い天気ですねぇ!! 行ってらっしゃい♪」
通りすがりの猫好きおっさんにも 愛想良く大きな声でご挨拶。
ワルクロとジョニーのハナシ
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今日も厳しい地域猫の掟に従い、凄みをきかす。
オレはワルクロ。
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町内の営みも、この道何年たっただろうか…
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「 車にはねられたんじゃないかって…あたし、心配したのよぉ~~!! 」
「 スンマセン、ちょいと野暮用がありまして 」
「 クロちゃん♪ いいかげん私と一緒にくらそうよぉー 」
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: warukuro-6.jpg](https://amainekotumuri.com/wp-content/uploads/2021/10/warukuro-6.jpg)
「おくさん、ダッコも ちっと」
「舎弟が見てますんでひとつ」
なんとしても、自由を好み、
けして 人の家に上がらろうとしない。
自由な猫、ワルクロ。
ワルクロは 数年前から 廃工場を根城にしていた。
近所の奥さんに、時折ご飯をもらい暮らしを立てていた。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: warukuro-7.jpg](https://amainekotumuri.com/wp-content/uploads/2021/10/warukuro-7.jpg)
幼い頃のジョニー。
ある日、ワルクロが連れてきたという。
幼いはぐれ猫ジョニーの面倒を見るワルクロ。
野良の世界には、このようなコトもある。
ジョニーは立派に育った。
ワルクロとともに過ごし、
たくさんの事を教わったのだろう。
いつの日か身体の大きさも、凄みのきいた様子も、
すっかり受け継ぐ若いジョニー。
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ジョニーの成長に満足したからか?
ワルクロは、姿を消した。
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立派に成長したジョニーに、縄張りをゆずったのだと思う。
きっと、どこかで、
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仔猫のめんどうを見ていると思いたい。
あとがき
廃工場の敷地。
ふとやってきて、ある時から仔猫を連れ歩くようになった黒猫。
人を信じているけれど、絶対ではない。
一定の距離を保つ地域猫でした。
賢く、気のイイ漢のハナシです。
草ぼうぼうの藪の中、建物の軒下や、屋根の上。
春先の暖かい日だまりや、真夏の木陰。
彼の暮らしぶりは 夢のように優しく 美しい映画のようでした。
私が知るワルクロの時間は、ある年の春頃から2年間ほど。
ワルクロの慣れた生き様からの想像になりますが、おそらく2~3歳。
人で言うところの、20代~30代。
人生の中で一番キラキラの年齢なんじゃないかな~♪
と思います。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
彼が現れてから数か月後、ジョニーが出現するのです。
すこし離れたところから、
「 えと、、その子は、あなたのお子さんですか? 」
尋ねてみたところ、
「 わかりませ~ん 」
とにゃーにゃー声で当然の答えが返ってきました。
それはそうだ(笑)
猫は、多排卵動物。
一度の出産で別の彼氏のコを産めたりしますから。。。。
母猫だって、どの彼氏の子か わかりっこないんです。
そんなこたー 猫にとってどうでもいいコトなんですよ。
ワルクロとジョニーのやさしく美しい暮らしが始まって約一年。
唐突に、姿をくらますワルクロです。
「 お前の アニキはどこへ行ったの? 」
ジョニーに尋ねてみました。
「 わかりませ~ん 」
立派に育ったジョニーが応えてくれました。
後に、数百メートルほど離れた公園で、とても似ている黒猫を見かけました。
ワルクロかもしれないし、そうでないかもしれないけれど、、、、、
ジョニーになわばりを譲ったのかな~。。。。
と、これもまた妄想してしまうねこまたぎです。
本日もおまたぎいただき感謝です♪
みにゃみにゃ様の健康と幸福を願って♪
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